
【徹底解説】印刷用紙の厚さ・重さ「連量(kg)」とは?紙選びの基本をプロが解説
「このパンフレットはコート紙の110kgで」「報告書は上質紙の70kgでお願いします」。印刷物を依頼する際、このような「〇〇kg」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。
しかし、この「kg」が一体何を意味するのか、いまいちピンとこない方も多いのではないでしょうか? 今回は、印刷物の仕上がりを左右する重要な要素である「紙の厚さ・重さ」の単位、特に業界でよく使われる「連量(れんりょう)」について、印刷の専門家が分かりやすく解説します。
紙の厚さを表す2つの単位:坪量と連量
紙の厚さを示す単位には、「坪量(つぼりょう)」と「連量(れんりょう)」の2種類があります。
- 坪量(g/㎡): 紙1㎡あたりの重さをグラムで表したもので、国際的な紙の厚さの基準です。コピー用紙などで「64g/㎡」といった表記を見たことがあるかもしれません。
- 連量(kg): 今回詳しく解説する単位です。特定のサイズの紙を1000枚(1連)積んだ時の重さをキログラムで表します。
日本の印刷業界では、特に「連量」が一般的に使用されており、用紙の注文や見積もりで頻繁に登場します。
連量の基本:全紙サイズと1000枚の重さ
連量を理解する上で重要なのが、「全紙(ぜんし)」と呼ばれる大きなサイズの紙の存在です。私たちが普段目にするA4やB5といった規定サイズの用紙は、元々この全紙を効率的にカットして作られています。
全紙の種類と連量の関係
全紙にはいくつかの種類があり、それぞれサイズが異なります。連量は、**「それぞれの全紙サイズで、紙を1000枚積んだ時の重さ」**を指します。つまり、同じ種類の紙でも、どの全紙を基準にしているかによって連量の数値が変わるため注意が必要です。
代表的な全紙とそこから作られる規格サイズの関係は以下の通りです。
| 全紙の名称 | 全紙サイズ(約) | そこから作られる規格サイズ |
|---|---|---|
| A本判(えいほんばん) | 880mm × 625mm | A判(A3、A4、A5など) |
| 菊判(きくばん) | 939mm × 636mm | A判(A3、A4、A5など) |
| 四六判(しろくばん) | 1091mm × 788mm | B判(B4、B5など) |
| B本判(びーほんばん) | 1085mm × 765mm | B判(B4、B5など) |
連量の単位は「kg」で表され、**数字が大きいほど紙の厚みが増します。**
連量(kg)が大きくなる = 紙が厚くなる
なぜ同じ厚みでも連量が違うのか?
ここで疑問に思うのが、「同じ紙の種類で同じ厚みのはずなのに、なぜ連量が違う数値で表記されることがあるのか?」という点です。
例えば、A4冊子の本文でよく使われる「A本判の上質紙44.5kg」は、「四六判の上質紙70kg」とほぼ同じ厚みになります。これは、A本判と四六判では全紙のサイズが異なるため、同じ厚さの紙でも、1000枚あたりの総面積(=重さ)が変わるからです。
【ポイント!】
「連量」はあくまでも**特定の全紙サイズを基準とした1000枚分の重さ**を指すため、紙の実際の厚みを知るためには、どの全紙規格の連量なのかを確認する必要があります。
紙選びで迷ったら、印刷のプロにご相談を
このように、紙の厚さを示す「連量」は、全紙の種類によって数値が異なるため、初めての方には少し分かりづらいかもしれません。しかし、ご安心ください。
印刷物を制作する際には、ご希望の用途や予算、仕上がりのイメージに合わせて、最適な用紙と厚みをご提案させていただきます。
「どの紙の厚さが最適か分からない」「この紙はどんな仕上がりになる?」など、印刷や製本、用紙選びでご不明な点がございましたら、どんな些細なことでもお気軽にご連絡ください。
長年の経験を持つ専門スタッフが、お客様の疑問に丁寧にお答えし、理想の印刷物づくりをサポートいたします。
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