【ノーカーボン紙とは?】複写伝票の仕組みと選び方を徹底解説


【ノーカーボン紙とは?】複写伝票の仕組みと最適な選び方を徹底解説

【ノーカーボン紙とは?】複写伝票の仕組みと最適な選び方を徹底解説

手書きの伝票や領収書で、1枚書くと下の紙にも内容が自動的に複写される紙をご存知でしょうか? これが「ノーカーボン紙」です。もしかしたら「感圧紙」という呼び名で聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。実は、これらは同じ複写用紙のことを指します。

今回は、このノーカーボン紙の仕組みから、厚みや色の種類、そして複写伝票を作成する際の選び方まで、印刷・複写業界の専門家が分かりやすく解説します。これから複写伝票の作成をご検討されている方は、ぜひ参考にしてください。


ノーカーボン紙(感圧紙)の仕組み

ノーカーボン紙は、特殊なマイクロカプセルと顕色剤が塗布された用紙を重ね合わせることで、カーボン紙を使わずに筆圧や印圧で複写できる用紙です。

具体的には、複写伝票の上用紙(1枚目)の裏面にインクの元となるマイクロカプセルが、中用紙(2枚目以降)の表面にはそのインクを発色させる顕色剤が塗布されています。筆記時に圧力がかかるとマイクロカプセルが破れてインクが溶け出し、下の紙の顕色剤と反応することで文字が浮き出る仕組みです。


ノーカーボン紙の種類と選び方

ノーカーボン紙には、厚みや色、そして複写する位置によって様々な種類があります。用途に合わせて適切に選ぶことで、使いやすく、コストも抑えた伝票を作成できます。

1. 紙の厚さ(N値)

ノーカーボン紙の厚さは、一般的な印刷用紙とは異なり、「N値」という単位で表されます。N値の数字が大きいほど紙は厚くなります。

  • N30: 最も薄いタイプ。複写枚数が多い伝票の中用紙に適しており、下の紙までしっかり発色させたい場合に有効です。
  • N40: 一般的によく使われる厚みで、コピー用紙よりやや薄めです。
  • N50 / N60 / N80 / N100 / N130 / N160: 数字が大きくなるにつれて厚みが増します。直接お客様に渡す控えや、耐久性を求められる伝票類(例:見積書、領収書)の最終枚目などに適しています。

2. 紙の色

ノーカーボン紙の紙色は、が基本ですが、伝票の枚数を区別するためにクリーム、アサギ(水色)、ピンクの3色が用意されています。カラーの紙は白よりも価格が高くなります。

「刷色(印刷インクの色)を変えるよりも、紙色を変えた方がコストを抑えられる」といったケースもありますので、デザインや予算に応じて検討すると良いでしょう。

3. 用紙の種類(複写する位置)

複写伝票は、複数のノーカーボン紙を組み合わせて作られます。それぞれの紙には、複写する位置によって役割があります。

  • 上用紙(A紙): 1枚目の紙。裏面に発色剤が塗布されています。
  • 中用紙(B紙): 2枚目以降の紙。表面に顕色剤、裏面に発色剤が塗布されています。複写枚数が増えるほど、この中用紙の枚数が増えます。
  • 下用紙(C紙): 最終枚目の紙。表面に顕色剤が塗布されています。

4. 発色(複写)の色

複写された際の発色は、基本的にブルーが標準です。しかし、契約書や重要書類など、よりはっきりと読みやすくしたい場合には、ブラック発色のノーカーボン紙を選ぶことも可能です。


最適な複写枚数と伝票作成のポイント

ノーカーボン紙の複写は、筆圧や印圧によって発色するため、下の紙になるほど写りが薄くなる傾向があります。そのため、用紙の発色性や視認性を考慮すると、6枚複写までの伝票作成をおすすめします。それ以上の枚数になると、下の方の写りが薄くなり、内容が読み取りづらくなる可能性があります。

また、用途に応じて紙の厚みを使い分けることも重要です。例えば、複写枚数が多い伝票の中用紙にはN30のような薄い紙を使用することで、下の紙までしっかり内容を写すことができます。一方、お客様にお渡しする控えや、頻繁に触れる伝票類にはN60~N130などの厚みがある紙を選ぶと、耐久性が高まります。

【複写伝票作成のヒント!】
「どのような伝票を作りたいか」「何枚複写が必要か」「誰に渡すか」など、具体的な用途を明確にすることで、最適な紙の種類や厚み、色の組み合わせをご提案できます。

これから複写伝票の作成をお考えでしたら、ぜひ当社にご連絡ください。お客様の状況に合わせた最適な印刷方法や用紙の提案をさせていただきます。「刷色を変えるより紙色を変えた方がコストダウンになる」といったプロならではのアドバイスも可能ですので、どんなことでもお気軽にご相談ください。

印刷や製本、データ入稿方法などでご不明な点がございましたら、どんな些細なことでも構いませんので、お気軽にご連絡ください。専門のスタッフが丁寧にご説明いたします。

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